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101cyuukan kabutsu   10 / 12

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 大分ケミカル(株)では、平成26年1月の完成に向けてアクリル 酸製造設備の増強工事(年産8万トン)が順調に進んでいます。  アクリル酸は、当社グループのアクリル製品事業において、各 製品の出発点となる重要な原料です。事業全体を拡大していくた めの基盤強化と位置づけられる大型投資であり、グループの総 力をあげて取り組んでいます。  今回、事業の競争力を高めるための施策として、製造設備の核 となる「一体型反応器」を導入します。従来は2つの反応器を使っ てアクリル酸を製造していましたが、これを1つにまとめた「一体 型反応器」を導入し、製造プロセスを変更することで、生産効率 の向上を図ってまいります。  当社グループの主力事業である電解事業では、塩水を電気分解し、苛性ソーダと塩素を生産しています。 この電解事業において、次世代の製造技術として期待される「ガス拡散電極法」の事業化に向けて、当社グ ループは(株)カネカと共同で実証試験を進めてまいりました。 その「ガス拡散電極法」を使用した製造設備を、徳島工場に一 部導入し、本年7月より商業運転を開始しました。  ガス拡散電極法は、従来の電極を使用した製法と比べ、電 気分解時の電力使用量を3分の2まで抑制できる画期的な技 術です。本技術の導入による電解事業の競争力強化が期待さ れており、今後は、徳島工場におけるさらなる導入や名古屋工 場、横浜工場での導入も検討してまいります。 「アクリル酸製造設備の増強工事」順調に進行中 新規製造技術「ガス拡散電極法」の導入 09 トピックス 一体型反応器 ガス拡散電極電解槽